天下布武(天下に武を布く)
武将、織田信長が理想として掲げ、旗印にも用いられた言葉です。
一見すると、「武力を以て天下を取る。」といった傍若無人な言葉と捉えられます。
しかし、常識や権力にとらわれず、新しい考え方や文化を積極的に取り入れる見識の広さ、
合理性と冷静さを兼ね備えた知性によって混沌とした世の中を収拾へと向かわせた、
日本近世の形式事業の創始とも言うべき、稀代の政治家である織田信長。
私は、彼(織田信長)は、「武士の道の心」すなわち、
「信・義・忠」を重んじ、争いの無い泰平の世の中を創造したいと願って
戦国の世を戦い、民の幸せを願い生き抜いていたのだと読み解きます。
もし、世の武将たちが、豊かで温かい別府の湯につかり、
一献を傾けながら「武の七徳」を語り合っていたならば、
信長の思い描く世の中を創造できていたのではないでしょうか・・・
そんな古に想いを馳せながら、当庵を「ふぶ庵」と名づけました。
庵主